当社の工業用マイクロ波加熱装置に関してよくあるご質問

お客様から頂戴する質問をFAQ形式でまとめました。
このページに記載の無い、ご質問や疑問がございましたらお気軽にお問合わせ下さい。

FAQ一覧

マイクロ波を用いるメリットは何ですか?従来の外部加熱方式との違いは何ですか?

マイクロ波加熱は、マイクロ波加熱以外の加熱方法(これを従来加熱とします)にはない優れた特長があります。
それらを挙げると次のようになります。
 
・内部加熱
・高速加熱
・選択加熱
・高い加熱効率
・高速応答と温度制御性
・均一加熱
・クリーンなエネルギー
・操作性や作業環境がよい
 
詳細は、「マイクロ波の基礎」の「マイクロ波加熱の特長」をご覧ください。

家庭用電子レンジとの違いは何ですか?

バッチ式の工業用オーブンは家庭用電子レンジを大型にしたもので構造も良く似ています。
すなわち、マイクロ波を発振するマグネトロンを用い、マイクロ波を導波管でアプリケータ(加熱槽)まで導いて、アプリケータに入れた被加熱物にマイクロ波を照射して、被加熱物を加熱します。
 
家庭用電子レンジとの違いは、
 
・寿命について配慮をしている点
・お客様のご要求仕様とご使用条件をご確認させて戴き、ご納得戴いた上で設計製造している。
 
という点です。

導入前にデモやサンプルテストの依頼を行うことはできますか?

はい、もちろん可能でございます。
バッチ式加熱装置(オーブン)連続式加熱装置、導波管式加熱装置などがございます。
先ずは、「お問合せ」でご要望をお聞かせください。

消耗品はありますか?

ございます。
加熱装置の構造により消耗品は異なりますので、具体的なお話をお聞かせください。
なお、加熱装置の仕様が異なっても、共通な消耗品としてマイクロ波発振管であるマグネトロンがあります。
マグネトロンは、真空管の一種で、電子を放出するフィラメントを持っています。
フィラメントから必要量の電子が放出されなくなった時点で寿命になります。

購入後のサポート体制を教えてください。

購入時の担当営業にお話ください。
担当営業が、内容によりサポート担当部署を仕分けして対応させていただきます。

他社製品との違いは何ですか?

自社開発のマイクロ波デバイスを使って、装置を設計製造している点です。
したがって、様々なお客様の個別のケースに柔軟に対応でき「痒いところにも手が届く」製品開発が可能です。

マイクロ波加熱と誘電率の関係について教えてください。

詳細は、「マイクロ波の基礎」の「マイクロ波加熱の原理について」の「(2)マイクロ波加熱の式と物質の誘電特性について」をご覧ください。
照射するマイクロ波電力が同じであれば、物質の比誘電率εrと誘電体力率(誘電体損失角)tanδの積、すなわち誘電体損失係数εr・tanδが大きいほど、物質が吸収するマイクロ波電力が大きくなるので、物質の温度が高くなります。

マイクロ波設備で必要な免許・資格は有りますか?

マイクロ波設備の稼働に際し、特別な免許や資格は必要としません。
ただし、事前に総務省に「高周波利用設備申請書」を提出して「高周波利用設備許可状」を入手してください。
既に届出済みの設備でも、たとえ同じ敷地内であっても届出た設置場所と異なる場所に移動した場合も新たに届出が必要です。
なお、新規設備として納入据付の場合は当社で届出手続きを代行することもできます。

誘電加熱と誘導加熱の違いは何ですか?

高周波誘電加熱について

アプリケータには高周波電界を作る二つの電極が設置され、この二つの電極の間に入れたワークが電界により加熱されます。
発振器から電極までは電線を使って接続していますが、電波が電線から外部に漏れるので、安全面からの対策だけでなく、電波法の厳しい規制を満足させる対策が必要です。
マイクロ波加熱も電界でワークを加熱しますが、電極は不要です。
発振器からアプリケータまでは導波管を使うので電波は外部に漏れません。

高周波誘導加熱について

高周波磁界の影響を受けた金属がジュール損やヒステリシス損で発熱するのを利用します。
高周波誘導加熱の代表例が、IH調理器です。
IH調理器の上に分厚い金属鍋を置いてスイッチを入れると、コイルに高周波電流が流れて高周波磁界が生じます。

発生した高周波磁界により鍋がジュール損やヒステリシス損で発熱するので、鍋に入れた食品が加熱調理されます。 即ち、IH調理器では、鍋だけを高周波磁界で直接加熱します。
これに対し、電子レンジはマイクロ波で食品を直接加熱します。

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