砂型接着剤のマイクロ波硬化
選択加熱による効率的な硬化
マイクロ波加熱の大きな特長の一つは、マイクロ波を吸収しやすい物質のみを選択的に加熱できる「選択加熱」です。
この特性を活かし、重ねられた砂型(鋳型)の隙間にある接着剤だけを効率的に硬化させることが可能です。
具体的にはマイクロ波を吸収しやすい性質を持つ接着剤(バインダ)を使用することで、砂型本体はほとんど加熱せずに接着剤だけを狙って加熱・硬化させることができます。
これにより、熱に弱い砂型への影響を最小限に抑えつつ、必要な部分だけを迅速に処理できるようになります。
大幅な時間短縮と品質向上
硬化時間の短縮: 従来の外部加熱方式では接着剤の硬化に10分以上かかっていた工程がマイクロ波を用いることでわずか1~2分に短縮されます。
この短時間での処理は、生産効率の大幅な向上に貢献します。
3Dプリンタ応用: 3Dプリンタで製造された砂型の場合、パターンを描いたバインダ(接着剤)部分が優先的に加熱されるため、複雑な形状の砂型でも正確かつ迅速な硬化が期待できます。
耐荷重とプレスの両立: 耐荷重1000kgのローラーコンベア式加熱装置の製作が可能で、型が浮き上がらないようにプレスしながらマイクロ波加熱を行うこともできます。これにより、より安定した品質での製造が実現します。
