
装置仕様
| マイクロ波出力 | 0.2~3kW |
| 熱風温度 | 室温~120℃(吹き出し温度) |
| 加熱炉寸法 | 幅700mm、奥行き700mm、高さ700mm |
| ターンテーブル | φ600mm |
重量測定機能付き3kWマイクロ波バッチ式加熱装置の特長
マイクロ波加熱中のリアルタイム重量測定
この装置の最大の特徴は、乾燥中にワーク(試料)の重量を測定できる点です。
ターンテーブル上で加熱・乾燥が進むワークの重量変化をリアルタイムで把握することで、乾燥の進行状況を正確にモニタリングできます。
乾燥終了の見極めと条件検討の効率化
重量測定機能により、乾燥がどこまで進んだか、いつ乾燥が終了したと判断できるかを明確にできます。
これにより、経験や感覚に頼らず、数値データに基づいて乾燥プロセスを管理し、最適な乾燥終了点を見極めることが可能になります。
また、様々なワーク(紙、木材、食品など) やマイクロ波の出力や熱風温度といった加熱条件を変えながら実験することで、効率的に最適な乾燥条件を検討できます。
熱風併用による効率的な乾燥
合計3.0kWのマイクロ波出力に加え、最高120℃の熱風を併用できます。乾燥においては、マイクロ波による内部加熱でワーク内部の水分を急速に蒸発させるとともに、熱風で蒸発した水分を効率よく排出し、炉内での結露を防ぎながら乾燥を進めることが可能です。
これにより、より効率的で均一な乾燥が実現します。
その他の機能
空冷式発振器: 冷却水などの設備が不要な空冷式発振器を使用しているため、設置場所を選ばず、比較的簡単に導入できます。
バッチ式: 様々な形状や量のワークに対応できるバッチ式です。
活用するメリット
1. 乾燥プロセスの定量化と最適化
重量変化をリアルタイムで把握できるため、乾燥速度、乾燥効率、最終含水率の目標設定などが客観的なデータに基づいて行えます。
これにより、乾燥プロセスをこれまで以上に精密に制御し、最適化することが可能になります。特に、熱に弱い材料や品質保持が重要な材料(食品、医薬品など)の乾燥において、過乾燥を防ぎ、最適な乾燥条件を確立する上で非常に有効です。
2. 品質向上とコスト削減への貢献
最適な乾燥条件を見極めることで、乾燥ムラの低減や製品の品質劣化防止につながります。
また、無駄な加熱を抑えることで、省エネルギー化にも貢献し、コスト削減効果も期待できます。
3. 研究開発の加速
様々な加熱条件での乾燥挙動を定量的に評価できるため、新規材料の乾燥プロセス開発や既存プロセスの改善サイクルを加速させることができます。
得られたデータは、スケールアップ(実際の生産設備への移行)の際の貴重な基礎情報となります。